はじめに
「無添加ドッグフード」と聞くと、体に良さそうで安心できるイメージを持つ人が多いでしょう。
しかし実際は、「無添加」という言葉に明確なルールがなく、メーカーによって意味が異なります。
本記事では、無添加ドッグフードの基本知識と注意点、安全に選ぶためのポイントをやさしく解説します。
愛犬の健康を守るために、正しい情報を身につけましょう。
添加物が使われる理由
無添加ドッグフードを深く理解するためには、「なぜ添加物が使われているのか」を科学的に知ることが大切です。
添加物というと「体に悪いもの」という印象を持つ人もいますが、実際には、適切に使用された添加物は犬の健康とフードの安全性を守るために重要な役割を果たしています。
栄養を補うための添加物
ドッグフードは、長期保存や加熱処理を前提として製造されるため、調理過程でビタミンやミネラルの一部が失われてしまいます。
そのため、栄養バランスを維持する目的で、製造後に栄養添加物を加えます。
これには以下のようなものがあります。
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ビタミン類:ビタミンA、D、E、B群など。視力や骨の発育、免疫機能に関与します。
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ミネラル類:カルシウム、リン、鉄、亜鉛など。骨格形成や血液、酵素の働きを支えます。
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アミノ酸類:タウリン、L-カルニチンなど。心臓や筋肉の働きを助け、エネルギー代謝をサポートします。
これらの栄養添加物は、AAFCO(米国飼料検査官協会)やFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)が定める基準を満たす形で配合されるのが一般的です。
つまり、適正な範囲での添加は、犬の健康を守るための“必要な補強”といえるのです。
品質を保つための保存料・酸化防止剤
ドッグフードに含まれる脂肪分は酸化しやすく、放置すると酸化臭が出たり、下痢や嘔吐を引き起こす有害成分を生み出すことがあります。
そのため、保存料や酸化防止剤が加えられます。
ここで重要なのは「何を使っているか」です。
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天然由来の酸化防止剤:ビタミンE(ミックストコフェロール)、ローズマリー抽出物など。安全性が高く、自然派フードでよく使われます。
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合成酸化防止剤:BHA、BHT、エトキシキンなど。強力ですが、発がん性や肝機能への影響が懸念されます。
このように、酸化防止剤はドッグフードの鮮度を保ち、品質劣化を防ぐために欠かせません。
ただし、天然由来のものを選ぶことで安全性をより高めることができます。
食いつきを良くするための香りや味の工夫
犬は嗅覚が非常に敏感で、香りによって食欲が左右されます。
そのため、動物性油脂や天然フレーバーが使用されることがあります。
これらは嗜好性を高めるための「香りづけ」ですが、問題は人工的な香料や甘味料を使用している場合です。
安全性を重視するなら、天然素材を利用した風味付けを行っているフードを選ぶのが理想です。
添加物の目的を理解することの重要性
ここで押さえておきたいのは、「添加物=悪」ではないということです。
添加物は、目的と使用量が適正であれば、犬の健康維持に貢献します。
むしろ、まったく添加物を使わないと栄養バランスが崩れたり、フードが早く劣化するなどのリスクが高まります。
つまり、重要なのは「何を、どのくらい、どんな目的で」使っているかを見極めることです。
注意したい危険な添加物
無添加ドッグフードを選ぶ上で、最も重要なのが「避けるべき添加物」を知ることです。
ここで紹介する添加物は、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があるものとして、世界中の獣医師や研究者の間でも問題視されています。
特に、長期間の摂取や体内蓄積が懸念される化学物質については、科学的なエビデンスを踏まえて慎重に判断する必要があります。
人工酸化防止剤(BHA・BHT・エトキシキン)
これらは、ドッグフードの脂肪分が酸化して腐敗するのを防ぐために使用されます。
しかし、もともとは石油由来の化学物質で、工業用潤滑油やプラスチック製造にも使われていた歴史があります。
動物実験では、BHAやBHTが肝臓や腎臓にダメージを与えたり、発がん性の疑いが報告された例もあります。
特にエトキシキンは、人間用食品への使用がすでに禁止されている国が多く、残留量の上限が厳しく定められています。
それでも安価で保存性が高いため、一部の低価格フードでは今も使われています。
愛犬の健康を最優先するなら、これらの酸化防止剤が使われていない「天然由来保存料」の製品を選びましょう。
合成着色料(タール系色素)
赤色〇号、黄色〇号、青色〇号などは、見た目を美しく見せるために使われる人工着色料です。
犬は色よりも匂いで食べ物を判断するため、本来このような着色料はまったく必要ありません。
にもかかわらず、人間が「おいしそう」と感じる見た目に整える目的で使用されています。
これらの色素は石油を原料とするタール色素であり、アレルギー反応や皮膚のかゆみ、涙やけ、消化器トラブルの原因となる場合があります。
欧州では一部の色素の使用がすでに制限されており、日本でも使用基準が設けられていますが、犬の長期的な健康への影響は依然として懸念されています。
発色剤(亜硝酸ナトリウム)
亜硝酸ナトリウムは、肉の色を鮮やかに見せたり、細菌の繁殖を抑える目的で使われます。
しかし、胃の中でアミン類と反応すると「ニトロソアミン」という発がん性物質を生成する可能性があります。
また、過剰摂取すると酸素の運搬に関わる赤血球の働きを妨げることがあり、特に小型犬やシニア犬には注意が必要です。
合成保存料・防腐剤
ソルビン酸やソルビン酸カリウムなどの合成保存料は、カビや細菌の繁殖を防ぐために使用されます。
一定の安全基準内で使われていれば問題ないとされますが、長期摂取により染色体異常や遺伝子への影響が指摘された研究もあります。
また、体質によっては下痢や皮膚の炎症が起きることもあるため、できるだけ天然由来の保存料を使用したフードを選ぶのが理想です。
危険な甘味料や香料
犬が甘い味を好む傾向を利用し、嗜好性を高めるために甘味料や香料が使われることがあります。
特に注意すべきは人工甘味料のキシリトールで、犬にとっては少量でも命に関わるほど危険です。
その他、グリシリジン・アンモニエートなどの人工甘味料も、人の食品では使用制限がある成分です。
香料についても、化学的な人工フレーバーではなく、肉や魚など天然素材由来の風味を活かしたものが望ましいです。
代表的な危険添加物のまとめ
| 添加物名 | 用途 | 主なリスク |
|---|---|---|
| BHA・BHT | 酸化防止剤 | 発がん性・肝機能障害の懸念 |
| エトキシキン | 酸化防止剤 | 人の食品で使用禁止・残留毒性 |
| 赤色〇号・黄色〇号 | 着色料 | アレルギー・皮膚炎・涙やけ |
| 亜硝酸ナトリウム | 発色剤 | ニトロソアミン生成による発がん性 |
| ソルビン酸カリウム | 保存料 | 遺伝子変異・アレルギーリスク |
| グリシリジン・アンモニエート | 甘味料 | 安全性未確認・代謝異常の恐れ |
安心できる天然の添加物
「無添加ドッグフード」と聞くと、「何も加えないフード」というイメージを持つ人が多いですが、実際には犬の健康を守るために“安全で役立つ添加物”が存在します。
これらは自然由来の成分を利用しており、化学的なリスクを避けながらフードの栄養と品質を維持する重要な役割を担っています。
天然由来の酸化防止剤
酸化はドッグフードの最大の敵です。
特に脂質(脂肪分)は時間が経つと酸化し、栄養価が下がるだけでなく、下痢や皮膚トラブルを引き起こすことがあります。
そのため、安全な酸化防止剤を使うことが非常に重要です。
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ビタミンE(ミックストコフェロール):最も一般的な天然酸化防止剤です。抗酸化作用が強く、フードの鮮度を保ちながら、犬の体内でも細胞を守る働きをします。老化防止や免疫機能の維持にも役立つことが知られています。
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ローズマリー抽出物:自然のハーブから得られる抗酸化成分で、酸化を防ぐだけでなく抗菌作用も持ちます。人工保存料の代替として人気が高く、香りも自然です。
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緑茶抽出物・ビタミンC(アスコルビン酸):これらも自然由来の抗酸化成分として利用され、相乗的にフードの酸化を防ぎます。
天然の酸化防止剤は合成品に比べて効果が穏やかですが、安全性が高く、長期的に安心して使用できる点が最大のメリットです。
腸内環境を整える添加物
犬の健康のカギを握るのが「腸内環境」です。
プレバイオティクスとプロバイオティクスと呼ばれる成分は、腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高める役割を果たします。
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プレバイオティクス(オリゴ糖など):善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを整えます。便通改善や消化吸収のサポートに効果的です。
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プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌など):直接腸内に善玉菌を補給し、有害菌の繁殖を抑制します。免疫力アップや下痢の予防に役立ちます。
これらの成分は、合成保存料のように「保存するため」ではなく、「健康を支えるため」に添加される点が特徴です。
自然の力で腸内バランスを整えることで、皮膚や被毛、消化器の状態も改善します。
関節・皮膚・被毛の健康を支える添加物
天然由来の栄養補助成分には、関節や皮膚の健康を守るものもあります。
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グルコサミン・コンドロイチン:関節のクッションとなる軟骨の生成を助けます。特にシニア犬や大型犬に効果的です。
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オメガ3脂肪酸(魚油・亜麻仁油):皮膚や被毛を健康に保ち、炎症を抑える作用があります。涙やけやアレルギー改善にも役立つとされています。
これらの天然成分を上手に取り入れた無添加ドッグフードは、単なる「安全志向」ではなく、「健康志向」の製品といえるでしょう。
天然添加物と合成添加物の違い
天然由来の添加物は自然から得られた成分を使用しており、体に優しく分解されやすい特徴があります。
一方、合成添加物は化学的に作られた成分で、体内に蓄積するリスクがあるものもあります。
たとえば、天然のビタミンEは抗酸化作用だけでなく栄養としても働きますが、合成のBHA・BHTは保存効果が強い反面、健康被害が懸念されています。
つまり、添加物の有無よりも「どんな種類の添加物を使っているか」が本当の見極めポイントです。
「無添加」という言葉の落とし穴
「無添加」という言葉は、ドッグフードの世界で非常に人気のあるキャッチコピーです。
しかし、この言葉の使われ方には注意が必要です。
多くの飼い主が「無添加=安全」「無添加=自然」というイメージを持っていますが、実際にはその意味や基準はメーカーごとに異なり、誤解を招きやすい表現となっています。
「無添加」に法的定義がないという現実
日本では、「無添加」という言葉に明確な法律上の定義が存在しません。
つまり、メーカーが自社の判断で「無添加」と表示することができるのです。
例えば、「保存料・着色料無添加」と書かれていても、別の種類の添加物(酸化防止剤や香料など)が含まれている場合があります。
そのため、「何が無添加なのか」を具体的に確認しない限り、正しい判断はできません。
アメリカやEUなど一部の国では、食品表示において「ナチュラル」「オーガニック」などの表記に一定の基準がありますが、日本ではペットフード分野において明確な基準が定められていません。
これが、消費者が誤解しやすい大きな理由の一つです。
よく使われる関連表記とその意味
「無添加」に似た言葉として、「ナチュラル」「オーガニック」「ヒューマングレード」などがあります。
これらの言葉も信頼性が高そうに見えますが、それぞれ意味や背景が異なります。
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ナチュラル(Natural):化学的に合成された原料を使用せず、自然由来の成分を使っているという意味。ただし「自然由来」といっても、その加工方法や精製過程に化学処理が含まれることもあります。
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オーガニック(Organic):有機栽培によって作られた原材料を使用していることを示します。日本では「有機JAS認定」が存在しますが、ペットフード分野では人間用食品ほど厳密ではありません。
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ヒューマングレード(Human Grade):人間が食べても問題ない品質・衛生基準を満たしているという意味です。ただし、すべての原材料や製造工程がその基準に沿っているとは限りません。「一部ヒューマングレード原料使用」と表記される場合もあります。
「完全無添加」と「部分的無添加」の違い
メーカーの中には「完全無添加」と「無添加」を混同しているケースも見られます。
「完全無添加」は、人工的な添加物を一切使用していないフードを指します。
一方で、「無添加」とだけ書かれている場合、着色料や保存料の一部を省いているだけのこともあります。
例として、次のような違いがあります:
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完全無添加フード:保存料・酸化防止剤・香料・着色料・人工ビタミンなどをすべて不使用。
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部分的無添加フード:「保存料無添加」や「着色料無添加」と書かれていても、他の化学物質が含まれていることがある。
このように、パッケージの一部だけを見て判断するのではなく、必ず原材料欄と成分表を確認することが大切です。
消費者が注意すべきポイント
飼い主が「無添加」という言葉に惑わされないためには、次のような点を意識するとよいでしょう。
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“何が”無添加なのかを確認する
「保存料無添加」「香料無添加」など、具体的に何が省かれているのかを確認します。 -
原材料の最初の3つをチェックする
成分表は配合量の多い順に並んでいます。肉や魚など主原料が先頭に書かれているか確認しましょう。 -
天然由来の添加物の使用を確認する
ビタミンEやローズマリー抽出物など、自然由来の安全な保存成分を使っているかを見ます。 -
過剰に“ナチュラル”を強調している製品に注意
宣伝文句が多くても、科学的な根拠がない場合もあります。信頼できるメーカーや第三者認証の有無を確認しましょう。
栄養バランスを重視する
無添加ドッグフードを選ぶとき、多くの飼い主は「安全性」や「原材料の自然さ」に注目しますが、実は最も重要なのは「栄養バランス」です。
どれほど無添加で自然なフードであっても、必要な栄養素が不足していれば、長期的には健康を損なうおそれがあります。
ここでは、なぜ栄養バランスが大切なのか、そしてどのようにして正しく見極めるかを解説します。
「総合栄養食」という表示の意味
ドッグフードを選ぶ際にまず確認すべきなのが「総合栄養食」という表示です。
これは、そのフードと水だけで犬が必要とするすべての栄養素を摂取できるという意味を持ちます。
つまり、主食として毎日与えても栄養不足にならないように設計されたフードです。
一方で「一般食」「おやつ」「補助食」と書かれたものは、栄養が完全ではありません。
これらは一時的な補助やご褒美として使うものであり、主食にしてしまうとビタミン・ミネラル不足を招く可能性があります。
特に成長期の子犬や高齢犬では、栄養の偏りが体調不良や免疫低下につながることがあります。
AAFCO基準が重要な理由
世界中の多くのフードメーカーが参考にしているのが、AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準です。
AAFCOはドッグフードの認可を行う機関ではありませんが、その栄養ガイドラインは国際的な指標として信頼されています。
この基準を満たすフードは、犬が健康を維持し、適切に成長するための最低限の栄養を保証しています。
AAFCO基準の主な栄養プロファイル
| 栄養素 | 子犬・妊娠犬(成長期・繁殖期) | 成犬(維持期) |
|---|---|---|
| タンパク質 | 22.5%以上 | 18.0%以上 |
| 脂肪 | 8.5%以上 | 5.5%以上 |
| カルシウム | 1.2%以上 | 0.5%以上 |
| リン | 1.0%以上 | 0.4%以上 |
| リノール酸 | 1.3%以上 | 1.1%以上 |
| ビタミンA | 5,000 IU/kg以上 | 5,000 IU/kg以上 |
| ビタミンD | 500 IU/kg以上 | 500 IU/kg以上 |
| ビタミンE | 50 IU/kg以上 | 50 IU/kg以上 |
これらの数値はあくまで「最低限必要な量」であり、より高品質なフードでは消化吸収率や栄養バランスを考慮した上で、最適な配合に調整されています。
無添加フードと栄養不足の関係
無添加ドッグフードの中には、「自然素材のみを使用」や「完全手作り風」を強調する商品がありますが、その中には栄養バランスが不十分なものもあります。
ビタミンやミネラルを一切添加しない場合、加熱工程で栄養素が失われてしまい、必要な栄養を補えないことがあるのです。
無添加であっても、天然素材から得られた栄養素を適切に補強しているフードこそ、理想的な「安全」と「栄養」を両立した製品といえます。
ラベルに「ビタミンE」「カルシウム」「亜鉛」などの栄養添加物が記載されているのは、むしろ品質管理が徹底されている証拠です。
犬のライフステージに応じた栄養の違い
犬の年齢や体の状態によって、必要な栄養のバランスは変わります。たとえば:
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子犬(パピー):筋肉や骨の発達に必要な高タンパク・高脂肪の食事が必要。
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成犬(アダルト):エネルギーと栄養のバランスを重視し、肥満を防ぐ適正カロリーを維持。
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シニア犬:消化にやさしく、関節を守る栄養素(グルコサミンなど)を補うことが重要。
無添加ドッグフードでも、これらのライフステージに対応した設計がされているかどうかを確認することが大切です。
栄養バランスを見極めるチェックポイント
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「総合栄養食」と明記されているかを確認する。
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成分表の最初の3つに、明確な動物性タンパク質(例:鶏肉、ラム肉、サーモンなど)が含まれているかを見る。
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AAFCOまたはFEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)基準に基づいているかをチェックする。
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タンパク質・脂質・繊維・ビタミン・ミネラルのバランスが取れているか確認する。
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愛犬の体重や活動量に合ったカロリー設計になっているか確認する。
保存と取り扱いのコツ
無添加ドッグフードは、人工の保存料や防腐剤を使用しない分、非常にデリケートな食品です。
そのため、正しい保存方法を守らないと、酸化やカビの発生、栄養価の低下が起こることがあります。
ここでは、無添加ドッグフードの品質をできるだけ長く保つための実践的なポイントを詳しく紹介します。
酸化を防ぐことが最優先
酸化は無添加ドッグフードの最大の敵です。
特に動物性脂肪を多く含むフードは、空気に触れることで酸化しやすく、時間が経つにつれて油臭くなったり、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
酸化したフードはビタミンEを消費し、皮膚や肝臓に負担をかけることもあります。
酸化防止のためのポイント:
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開封後はできるだけ空気に触れないようにする。
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使用後はしっかりと封を閉じ、密閉容器に入れて保存する。
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直射日光や高温多湿を避け、涼しく暗い場所で保管する。
保存場所の選び方
保存場所を選ぶ際には、「温度」「湿度」「光」の3つを意識しましょう。
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温度:理想的な保管温度は15〜25℃前後です。夏場は冷房の効いた部屋や日陰の涼しい場所を選びましょう。
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湿度:湿気はカビの原因になります。特に日本の梅雨時期や夏場は注意が必要です。除湿剤を併用するのも有効です。
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光:紫外線は脂質を酸化させるため、透明な容器よりも遮光性のある容器を使用するのがおすすめです。
容器の選び方
保存容器は、酸素や湿気をできるだけ遮断できるものを選びましょう。
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おすすめの容器タイプ:
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フード専用の密閉ストッカー(アイリスオーヤマ、OXOなど)
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フードを袋ごと入れられるタイプの密閉容器
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チャック付きアルミ袋(二重構造で保存性が高い)
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容器に直接フードを移すと、底に油分が残り酸化の原因となることがあります。
できるだけ「袋ごと」容器に入れることが推奨されます。
開封後の使用期限と小分け保存
無添加フードは保存料が入っていないため、開封後の劣化が早い傾向にあります。
一般的には開封後1か月以内に使い切るのが理想です。
特に夏場は2〜3週間以内を目安にすると安心です。
小分け保存のコツ:
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大袋で購入した場合は、1週間分ずつ小さな密閉袋に分けて保存。
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冷暗所で保存し、使う分だけ順番に開封する。
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真空パック機を使えば、より鮮度を長く保てます。
冷蔵・冷凍保存の注意点
「長持ちさせたいから」と冷蔵庫に入れる人もいますが、必ずしも万能ではありません。
冷蔵庫内と室温の温度差で結露が生じると、フードが湿気を吸ってカビの原因になります。
冷蔵保存が適しているケース:
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高温多湿の環境(室温30℃以上)
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開封後にすぐ食べきれない場合
冷蔵保存のコツ:
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1日分ずつ小分けにして密閉容器に入れる。
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冷蔵庫から出した後は、結露がつかないよう常温に戻してから与える。
冷凍保存も可能ですが、解凍と再冷凍を繰り返すと品質が落ちます。解凍した分は数日以内に使い切りましょう。
ウェットフード・手作りフードの扱い
ウェットタイプのフードは特に腐敗が早いため、開封後は冷蔵保存し、2〜3日以内に与えるのが鉄則です。
缶詰タイプは開封後に金属臭が移らないよう、ガラスやプラスチックの密閉容器に移し替えて保存します。
与える際の工夫:
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冷たいままだと食べづらいので、常温に戻してから与える。
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湯せんで軽く温めると香りが立ち、食欲が増す犬もいます。
劣化のサインを見逃さない
フードが酸化・劣化すると、次のようなサインが現れます。
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匂いが強くなった、または油っぽい臭いがする。
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色がくすんで変色している。
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手で触るとベタつく、または粉っぽく崩れる。
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愛犬が突然食べなくなった。
これらの兆候が見られた場合、そのフードはすでに劣化している可能性が高いです。
もったいなくても、愛犬の健康を守るために新しいものに切り替えましょう。
まとめ |愛犬の健康を守る3つのポイント
無添加ドッグフードの理解と選び方を3つにまとめます。
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無添加の意味を正しく理解する
表示だけに頼らず、原材料と成分を自分の目で確認する習慣をつけましょう。 -
栄養バランスを重視する
AAFCOなどの栄養基準を満たす「総合栄養食」を選び、安全と栄養の両立を目指しましょう。 -
正しい保存方法を実践する
無添加フードは鮮度が命。密閉・小分け・短期間での消費を心がけましょう。
これらを意識することで、無添加ドッグフードをより安全に、効果的に活用できます。
健康は毎日の食事から生まれます。
今日から、科学的な視点と実践的な工夫で、愛犬の食生活を見直してみましょう。

